鰊(にしん)の子供の熟成寿司
2017年9月8日

10日熟成させた鰊の子供
いい感じで脂ののった姫にしんを熟成させました。
鰊は春が産卵期になり、今くらいになると小ぶりの鰊が上がるのです。
古くからの江戸前寿司には「鰊」は中々登場しません。
消化酵素を多くもっている魚のため、痛むのが早く生では中々流通が難しい魚でした。
最近では流通が改善され、生でも扱うお店が増えてまいりました。
元々かなり脂が強めの魚なので、身は小さいですがしっかりと熟成できます。
口の中で強烈に広がる鰊の脂と口どけを愉しんでいただきたいです。
ちなみに、お正月の定番である鰊の卵であるカズノコですが、カズノコの旬は春になります。昆布に植え付けられれた、子持ち昆布です。
最近では乱獲で日本近海での鰊の水揚げ量は減ってきまして、カナダ産をはじめとする外国産の鰊が増えてきました。
優雅の鰊は北海道産の鰊です。脂のノリがやはり違います。
今が旬の鰊。是非優雅でご賞味いただきたいです。